試作したこの丸いテーブルを眺めていると、その脚の形状が糸巻き器に見えてきた。
祖父の代から繊維の商売をしていた実家には、年代物の木製の糸巻き器があった。実際に使ったことはなかったが、手でくるくると回すその道具が好きだった。巻き取った糸をワンタッチで外せる機能にも惹かれた。
糸巻き器を意味する “winder”。辞書を開くと、詩的・比喩的に「風」にまつわる表現もあるという。テーブルに目を戻すと、サワっと風が通り抜けた気がした。──名前が決まった。WINDER TABLE。
しっかりとした厚みの天板に、がっちりと組まれた太い脚。けれど不思議と重々しくは感じさせない。実際に使ってみると、この脚の形状がすこぶる調子がいい。人数が増えても脚が邪魔にならず、テーブルのどこに座っても心地よい。7人で囲んでもご機嫌に食事ができる。それでいて、どこか風通しのよさを感じる。
VIENTO CHAIR と合わせれば、なおさら風通しがいい。viento はスペイン語で「風」。カーテンがふわっとなびくような心地よさがある。
4ヶ月, Zone F
脚を外した状態で搬入し、お部屋の中で組立・設置します。 工具を要する組立費用 +¥4,950-(税込)
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