TS Sofa
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背中で語る。かっこいい。多くを語らず、態度で示す。けれどここは言葉で語る場。だから少しは語らないと。
ソファを考える時、つい前や横からの姿だけを想像しがちで、後ろ姿は成り行き任せになってもそれほど気にならないことが多い。でも実際の部屋では、壁につけずに置かれたり、間仕切りのように使われることもある。このソファは、木で組み上げた背板と側板が静かに佇んでいる。
部屋に入ってまず目に入るのは背中。横を通り抜け、前に立って振り返ることなく腰を下ろす。そのとき、少し意表をつかれるかもしれない。あんなにすっとした佇まいだったのに、こんなに大きな懐を持っていたのか、と。思わず立ち上がって見直すと、ただすっきりしているだけではないことに気付く。
外側のラインはゆるやかな曲線で仕上げられていて、そっと触れるとその優しさが伝わってくる。内側のアールからは落ち着きが滲み出る。なんだか嬉しくなって心の中で小さくにっこりする。もう一度前に回り、今度は意識して座り直す。人目を気にせずに、にやっとしてしまう。声を出して笑ってもいい。嬉しさのあまり肘掛けを軽くたたき、撫でる。軽く握ると親指と中指にアールを感じる。その手触りを味わいながら、頭を背のクッションに預けて深呼吸。体にたっぷりとフェザーを感じながら──想像して書いているだけでも幸せな気分になる。
S.T,N.E.仕様では、北欧デンマークを代表し世界でその品質を認められている Kvadrat 社の Nara を使用。ビスコースとリネンシェニールの平織りによって独特のテクスチャーが生まれ、新しいひねりが加わっている。繊維が細く長いため、なめらかでありながらセミドライな手触り。さらりと心地よく、やわらかで体にフィットする。
無地でありながら豊かな表情を持ち、まるで無言で語りかけてくるようだ。
ゆったりと大きなサイズの TS SOFA OTTOMAN と組み合わせればさらに快適。
4ヶ月半
完成品でお部屋の中まで運び入れ、ご希望の場所に設置します。
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