Table Lamp T-OK2
(1)
(2)
(3)
ロサンゼルスで手に入れた花瓶のようなもの。インドか中国か、そしていつの時代のものかも分からない。ただ惹かれるものがあり、割れないようにそっと日本へ持ち帰った。
眺めているうちに、これをベースにランプを作ってみたいと思った。
木の塊を旋盤で削り出し、ほぼアドリブでラインを探る。最初はツルリと仕上げたが、どこか物足りない。もとの花瓶には荒れた表情と横筋の凸凹があり、その雰囲気を取り入れると、木でありながら陶器のような佇まいに仕上がった。
シェードを支える部分は当初、真鍮のパイプを立ち上げるデザインを考えていた。試しに高さを検討するため、そばにあったソファの脚を仮に載せ、その上にシェードを置いてしばらく眺めていた。
いざ出来上がった真鍮パイプに差し替えてみると、どうもピンとこない。むしろ、偶然使ったソファの脚の方がずっとしっくりきたのだ。積み木のようなその形が、不思議な魅力を放っていた。そこで偶然生まれたその造形を、そのまま取り入れることにした。
シェードには、ラオスの村で昔ながらの方法で紡がれた無着色のコットンを使用。素朴な木部とその質感が重なり合い、独特の世界観が生まれた。
無塗装の木肌には木目や節の表情がそのまま現れ、一つとして同じものはない。素朴さの中にエッジの効いた要素があり、空間をやさしくも凛と引き締めてくれるランプ。
10 営業日
玄関先で梱包された状態のまま商品を引き渡します。
受取状況を読み込めませんでした
