Always with Dogs
いつも犬と
文:黄瀬徳彦
物心ついた時から、家にはロックという雑種犬がいた。中学1年の時に死んでしまい、その1週間後には仔犬をもらってきた。玄太と名付けた。もちろん車の免許はまだない。信貴山に行くときは、玄太を大きなカバンに入れて知らん顔で電車に乗った。目的地の駅に着くと、カバンから出して改札を一緒に駆け抜けた。二輪の免許を取ってからは、スクーターの前に立たせるスタイルや、大きなバッグに入れて顔だけ出した玄太を背負い、オートバイの後ろに乗せたこともある。
その玄太は、TRUCKを始める少し前に死んでしまった。その後すぐに、ラブラドールのBuddyがやってくる。初期のTRUCKは、Buddyが主役であり、サポーターであり、すべてだった。数年後にはDingo、そのおなかにいたJohnとJackが産まれて仲間入り。そしてBuddyの息子、Juniorも。そこに猫8匹もいた。毎日が賑やかでとても楽しかった。
朝いちに猫トイレの掃除。犬5匹のリードを片手に自転車で、サンタクロースのように散歩するのが日課。家の中のトイレ掃除。留守中にトイレシートをビリビリにする犯人。やったらあかんと分かっているのにやめられない。HR SOFAのアームをガジガジ、レザーを“ニャンニャン”どころかジャーキーとして食べてしまうJack。ソファから飛び降りて着地に失敗し、腕を骨折したJohn。手術費用に仰天したこともある。もちろん、日々のお食事、お水を絶やさずキレイに。
常に何やかんやとお世話ばかり。ちょっとした用事をしてくれるわけでもない。それなのに、なぜかいつも口にしてしまう。
「ありがとうねー」
「ほんまにありがとう」
なんでやろ?