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TRUCK FURNITURE × haruka nakamuraharuka nakamura とのコラボレーション曲が完成

TRUCK と haruka nakamura とのコラボレーション。
〈S.T,N.E.〉ショールームのオープンに合わせて haruka nakamura がオリジナル楽曲を三曲制作。配信リリースともに12インチレコードでも発売されています。

「S.T,N.E. – TRUCK FURNITURE × haruka nakamura」
01. N/E
02. still T RUCK
03. MONDAY FELT PIANO

Music by haruka nakamura
Chorus(N/E): maika / Mastering: gen tanabe(Studio Camel House) / Design: suzuki takahisa(16 design institute) / Music Production: kyoko Yamaguchi(one cushion, inc)

●配信リリース
https://linkco.re/gZ4xgyYM

●レコード(限定発売)
・12インチレコード (45rpm)
・2025年3月31日 発売
https://www.truck-furniture.co.jp/truckshop/goods/583


はじめて〈TRUCK FURNITURE〉の家具に惹かれたのは、ずいぶんと前のことで、その頃は購入する余裕もなくHPを眺めてばかりいました。
ようやく DESKWORK CHAIR を部屋にお招きできてから10年以上、音楽を作る時間は TRUCK FURNITURE のチェアと共に在ります。
あるとき偶然、 monk というお店で黄瀬さんと出会い「スティルライフ」などを聴いて制作や日々を過ごしていることを伝えてくれて、今回は新たな取り組みとしてTRUCK1階に生まれる〈S.T,N.E.〉の音楽をお願いして頂きました。
音楽を作る時に支えて来てくれた TRUCK のDESKWORK CHAIR。その生まれ故郷に何か循環するような気持ちで、僕も新しい音にトライしました。
北国の音楽部屋では今も変わらずに〈TRUCK FURNITURE〉のチェアが、次の音楽を待っています。

haruka nakamura


〈S.T,N.E.〉の家具、世界観を想像し続けたこの3年以上の間、1番多く聴いていたのが “haruka nakamura” だった。アルバム「スティルライフ」が家具を考えている時にずっと流れていた。

数年前に、京都にある「monk」という素敵なお店で偶然に出会い紹介してもらった。
その時にharuka 君に、「TRUCK の DESKWORK CHAIR で曲を書いてます」と言ってもらった。好きな音楽がそこで生まれてきたなんて嬉しすぎる。

今年の11月頃に、「〈S.T,N.E.〉にピッタリな曲欲しいなー」なんてドキドキしながら LINE すると「いつでも」と驚きの返答をもらえた!嬉しくて、渡せるイメージになる写真や文章を送る。その後、12月も1週間が過ぎた辺りからこの話が現実化し始める。

こちらが急に決めた12月21日オープンというタイトな期間なのになんとオリジナルで3曲も作ってもらえた!

TRUCK でも扱いのある服で僕自身も大好きで毎日着ている “suzuki takayuki”、デザイナーの鈴木さんが自身のインスタで語っていた言葉。

「彼が作る音楽は、本当に儚く美しいのですが、その奥底に、ほんの、ほんの少しだけ泥臭い人間らしさと、その複雑な感情を感じられて、私の心をとても強く惹きつけます」

これを読んですごく腑に落ちた。すごく言い当ててもらった気がした。自分がこれだけよく聴いていることの説明に思えた。
TRUCK を始めた頃からブルースが、それもカントリーブルースをよく聴いていた。もちろんジャズも好き。〈S. T, N. E. 〉を進める中、削ぎ落としたよさが常に頭にあり、そこで馴染んだ音楽のひとつがピアノ。いろいろと聴いてみたが、“きれい”だけだとすぐに聞き飽きてしまい、別の何かにいきたくなる。
それが haruka 君の音楽は繰り返しずっと聴ける。その理由が鈴木さんの言うことだったのだ。
自分にはその“奥底にある泥臭さ” が肌に合うのだろう。

〈S.T,N.E.〉の家具も、削ぎ落として作って来たつもりなのに、出来上がった家具を並べて店を整えていくと、やはり当然 “自分らしさ” が其処此処に滲み出ていて、決して“スッキリ、クール” ではない。
それが、haruka nakamura の世界観と馴染む理由なのかもしれない。

店の壁に貼ったポスター、40年以上も好きでよく行く大阪北部の山のてっぺんで撮った、遠くに山々がレイヤーのように連なっている写真。そのポスターを少し離れて眺める時には “still TRUCK” が視線を遠くさせてくれる。その場所まで山道を歩いていく時には “MONDAY FELT PIANO” が山道を歩く歩調に。しばらく山々を眺め、「さぁ帰ろう」と現実に戻る、何か前向きなチャージを得た後の帰路には “N/E” が、新しく向かっていく気分を高めてくれる。

これら3曲とそれに寄り添う曲を haruka 君自身が選び作ったプレイリストが〈S.T,N.E.〉のショールームで流れています。

黄瀬徳彦